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笙とはどんな和楽器?雅楽で使う篳篥との違いや価格を解説

笙(しょう)は、日本の伝統音楽である雅楽に欠かせない和楽器のひとつです。
澄んだ和音が重なり合う独特の音色から、「天上の音」「天の光」とも称され、他の和楽器にはない神秘的な存在感を放ちます。
見た目の美しさや音の幻想的な響きに惹かれ、「笙とはどんな楽器なのか」「篳篥とは何が違うのか」と興味を持つ方も多いでしょう。
この記事では、笙の基本から構造、役割、価格、購入時の注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。

笙(しょう)とは、鳳凰を模した天上の音を奏でる雅楽の楽器

笙は、主に雅楽で使用される管楽器、笛の一種です。
複数の竹管を束ねた独特の形状をしており、その姿が鳳凰が翼を広げた姿に似ていることから、吉祥性の高い楽器として扱われてきました。

音の特徴は、単音ではなく和音(ハーモニー)を奏でる点にあります。
西洋音楽のコードに近い役割を担い、雅楽全体に広がりと荘厳さを与えています。

笙が持つ独特な構造と仕組み

17本の竹管が織りなす美しいフォルム

笙は、17本の細い竹管を円形に束ねた構造をしています。
それぞれの竹管には金属製のリード(簧・した)が仕込まれており、管の長さや穴の位置によって音程が決まります。

17本のうち、実際に音が出るのは15本で、残り2本は装飾的な意味合いを持っています。
この左右対称の美しい配置が、笙ならではの優雅な外観を生み出しています。

吸っても吐いても鳴り続ける音の原理

笙の大きな特徴のひとつが、息を吸っても吐いても音が鳴る点です。
これは、リード楽器でありながら、息の流れが双方向でも振動する構造になっているためです。

この仕組みによって、音が途切れにくく、滑らかで持続的な和音を奏でることができます。
雅楽において、流れるような音の層を作る役割を担えるのは、この構造があるからこそです。

雅楽における笙の役割と他の和楽器との違い

「天の光」としてハーモニーを支える重要なポジション

雅楽では、笙は「天」を象徴する楽器とされ、楽曲全体を包み込むような和音を奏でます。
主張しすぎることはありませんが、笙があることで音楽に奥行きと神聖さが生まれます。

旋律やリズムを支配するのではなく、空間を満たす存在として機能するのが笙の最大の特徴です。

主旋律を奏でる篳篥(ひちりき)との明確な違い

篳篥は、雅楽において主旋律を担当する楽器です。
鋭く力強い音色で旋律を引っ張る役割を持ち、笙とは対照的な存在と言えます。

笙が「和音」、篳篥が「旋律」を担うことで、雅楽独特の重層的な音世界が完成します。
この役割分担を理解すると、雅楽を聴く楽しみも一段と深まります。

笙の演奏方法と取り扱いで知っておくべきこと

演奏前に笙を火で炙って温める理由とは?

笙は、演奏前に火や電熱器で温める必要があります。
これは、内部のリードに湿気がたまると音が鳴らなくなるためです。

温めることで湿気を飛ばし、安定した音を出せる状態に整えます。
この工程は笙特有のもので、取り扱いの難しさと同時に、楽器としての繊細さを物語っています。

和音を奏でる「合竹(あいたけ)」という基本奏法

笙の演奏では、「合竹(あいたけ)」と呼ばれる複数の管を同時に押さえて和音を出す奏法が基本となります。
一音ずつ旋律を追うのではなく、決まった和音の型を覚えて演奏します。

最初は指使いが難しく感じられますが、慣れてくると雅楽独特の響きを体感できるようになります。

笙の購入を検討している方へ|価格相場と選び方

笙の本体価格はどれくらい?材質による値段の違い

笙の価格は、使用されている竹や製作技術によって大きく異なります。
一般的には数十万円〜100万円以上が相場で、非常に高価な和楽器に分類されます。

良質な素材と丁寧な仕上げが求められるため、安価な量産品はほとんど存在しません。

初心者向けセットに必要な付属品(電熱器・ケースなど)

笙を扱うには、本体以外にもいくつかの必須アイテムがあります。

・笙を温めるための電熱器
・湿度管理ができる専用ケース
・管を保護するための布類

これらが揃って初めて、安心して演奏・保管が可能になります。

信頼できる和楽器店の選び方と購入方法

笙は非常に繊細な楽器のため、必ず専門の和楽器店で購入することが重要です。
アフターケアや調整を任せられるかどうかも、店選びの大きなポイントになります。
初心者の場合は、先生や雅楽団体の紹介を受けるのも安心です。

笙に関するよくある質問

笙の演奏は独学でも習得可能ですか?

理論上は可能ですが、初心者が完全独学で習得するのは難しい楽器です。
特に、温め方や指使い、合竹の感覚は、指導者から学ぶ方が上達が早いと言えます。

笙の練習で特に難しいと感じる点は何ですか?

最も難しいのは、安定した音を保ちながら和音を切り替える点です。
また、湿度管理や演奏前後の手入れなど、楽器管理の知識も求められます。

中古の笙を選ぶ際に気をつけるべきことはありますか?

中古の笙は、リードの状態や竹の割れ、湿気による劣化に注意が必要です。
必ず専門家のチェックを受けられる店舗で購入することをおすすめします。

まとめ

笙は、雅楽において和音を支える特別な役割を持つ、非常に独自性の高い和楽器です。
構造や取り扱いは難しいものの、その音色は他の楽器では代えがたい魅力を持っています。

篳篥との違いや価格、演奏の特徴を理解することで、笙という楽器への理解はより深まるでしょう。
日本の伝統音楽に興味がある方にとって、笙はまさに「天上の響き」を体現する存在です。

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